気持ちを溶かす

家族で食事に行ったとき、また父と言い争いになった。
元々昔から父娘の仲はあまりよくない。だから大人になってあれこれ言われると私はむかついてしまう。
そんな喧嘩をしていると母が横から仲裁に入りだした。
あなたの父親は薬剤師免許も一発合格し、その世界に飽きたと退職後に取った公務員試験も実はあっさりと合格してしまったとか。
だからいつもはしょうもない人だけど、本当は凄い人なのよ。なんて擁護する。
今更なにと思った。
私が幼い頃は、女遊びが激しいとかお金使いが荒いだとか散々文句を言っておいて、私を母の見方につけていたくせに。
悪い面ばかりを心に植えつけられていた私は、父親は憎むべきもの。という考えを持つしかなかった。
それが母親も歳を取り考えが変わったというのか。
それならその時に、良いところもあるのよ。と一言いってくれさえすれば、私のこの気持ちも少しはおさまったはずだと思ってしまう。
今さらせめても仕方ないけど。
人間というのは基本変わらない。けど周りが変われば関係も変わるのかもしれない。私も少しずつ許していくべきなのだろうか。

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